美容院でグレイカラー(白髪染め)をしてもらう際、みなさんはどんなカラー剤を使ってもらっていますか?大半の方は白髪用ヘアカラー、もしくはヘアマニキュアかと思います。
「だって美容院で扱っているカラー剤ってそれしかなくない?」
そんな声が聞こえてきそうですが、実は美容院によって、ヘナやハーブなどの植物を使った白髪染めもしてくれるって知っていました?
今回は美容院で扱っている【植物染料】についてお話をしていきたいと思います!
目次
植物染料ってそもそも何?

美容院で扱っている植物染料についてお話する前に、まずは植物染料についてお話していきましょう。
植物染料とは名前の通り、植物に含まれる天然の力を使って白髪を染めるカラー剤です。
植物染料のリーダー的存在 ヘナ
現在、植物染料の中で最も使用されているのが『ヘナ』という植物です。ヘナは大昔から海外で使用されてきた歴史の古い植物。
葉の部分に含まれるローソン(またはヘンノタンニン酸)という橙色の色素が、体のタンパク質と結合し髪色をつけます。
タンパク質と結合するわけですから、髪の毛以外にも爪や皮膚など、体のいたるところに色をつけることも可能です。
ヘナの相方 インディゴ(木藍)
前述の通り、ヘナは橙色の色素を持つ植物ですから白髪を黒く染めることはできません。
そこでよくヘナとセットで白髪染めに使用されるのが、インディゴという植物です。
インディゴはヘナのようにタンパク質と結合する色素を持っているわけではありませんが、インディゴに含まれる酵素の力を利用して、白髪を藍色に染めることができます。
まだまだある!天然成分のお供たち
ヘナとインディゴがタッグを組めば、自然な髪色へと変身することが可能ですが、そこへさらに天然色素を配合することによって色味を調整することができます。
また、髪に色をつける役目意外にも、髪の補修や頭皮環境を整えるために、その他の植物が使用される場合もあります。
【ヘナ・インディゴと一緒によく使用されている植物】
シカカイ・ジャタマシ・アムラ・カマラ・ハラダなど
美容院で使用している植物染料は?

では、美容院ではどんな植物染料を使っているのでしょうか。
ヘナ
さすが植物染料界のボス。ヘナを扱っている美容院は結構多いようですね。
ちなみに、ヘナはヘアカラーやヘアマニキュアに比べ、髪に塗ってからの放置時間がかなり長いのですが、美容院では大体40分~60分時間を置いていることが多いです。
短い時間の場合はジアミン入りのヘナかも
「置き時間を短くしたい」
「なるべく早く終わらせたい」
というお客様のために、染まりが早くなるよう化学成分を混ぜたヘナを使用する店舗もあります。
しかし、ここで注意したいのがアレルギー物質の“ジアミン系染料”です。
化学成分が含まれた【ケミカルヘナ】と呼ばれるものの中には、ジアミン系染料の入ったものもあります。ですから、アレルギー体質の方は、事前にジアミンアレルギーであることを美容師さんに伝えましょう。
香草カラー
一方、ヘナを使わない代わりに香草カラーと呼ばれる染料を使用している店舗もあるようです。
この香草カラーとは、漢方やハーブに化学染料を少し混ぜた染料のこと。アレルギーを持っている方は気を付けた方が良いですね。
香草カラーの他にも、漢方カラーや草木染めという名前で白髪染めを行っている店舗があります。
全ての美容院で植物染料を使用しているわけではありませんから、植物染料で白髪染めをしたいときは、あらかじめお店に確認をとりましょう。
セルフで白髪染めをしたい人におすすめの植物染料

仕上がり良く白髪染めを行うなら美容院に行くのが一番ですが、セルフで植物染料を使いたい場合は、化学成分の入っていないものを選ぶようにしましょう。
化学成分の入っていないもので、特におすすめしたい商品が【ナイアード】というメーカーの植物染料です。
ドラッグストアや百貨店などで購入可能ですので、試しに使ってみてはいかがでしょうか。では、ナイアードの植物染料はどんなものがあるのか見ていきましょう。
ヘナ100%
インド北西部、ラジャスタン州ソジャットで育った良質のヘナを使用している商品です。染料はヘナのみなので、髪色が明るい方に適しているでしょう。
この商品の特徴は、白髪染め以外に、普段のシャンプー・トリートメントとして使えるということ。
ヘナの力で頭皮の毛穴汚れを取り除き、健やかな頭皮環境を作ることができます。また、ヘナの収れん作用で、ハリ・コシのある髪質へと変化し、髪全体にボリュームを出すことも。
ただし、使用頻度が多いと頭皮が乾燥してしまう恐れがありますので、適度な頻度で使用しましょう。
ヘナ+10種のハーブ
シカカイやジャタマシなど、昔から髪や頭皮に良いと言われてきたハーブをヘナにブレンドしてつくられた商品です。
こちらも白髪を暗く染める効果のある植物は入っていないため、明るい髪色の方が向いているでしょう。
ヘナ100%より少し価格が上がりますが、より髪質や頭皮環境を良くしたい方は、こちらを使ってみるのがおすすめ。
ヘナ+木藍
木藍(インディゴ)に、先程紹介したヘナと10種のハーブが入っている商品です。さらに値段が張りますが、こちらは白髪が多い方、落ち着いた髪色にしたい方におすすめです。
トリートメント効果もあるので、抜け毛・薄毛に悩む男性にも使って頂きたい商品。
ヘナ入りシャンプーに関しては以下の記事に記載しています。ヘナでの白髪染めをお考えの方は、こちらの記事も是非チェックしてみてくださいね。
まとめ
髪や頭皮にとってもやさしいと話題の植物染料。扱っている美容院は以外にも多いようですね。その中でも特に使用されているのが、昔ながらの植物染料・ヘナです。
ただし、ヘナはヘナでも、化学成分が混ぜられているケミカルヘナには要注意。
美容院で白髪染めを頼む際は、事前に【植物染料を扱っているか】【植物染料に化学成分は含まれていないか】の2点をキチンと確認するようにしましょう。
また、ヘナはトリートメント効果にも大変優れているため、美容院だけではなく、自宅で使うのもおすすめです。
市販品の植物染料を使用するときは、化学成分が入っていない植物のみでつくられたものをチョイスするようにしてくださいね。
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