いつも使っているはずの白髪染めなのに、
- 顔にまで赤みかぶれが出る
- 耳の裏辺りに膿や痒みが現れる
- パッチテストをしてみたらあるギー反応が出た
こんな『かぶれ』の症状が出てしまうと、白髪を染めたい気持ちがどれだけ強くても同じものを使い続けることはできませんし、今後どうすれば良いのか悩む方は多いはず。
もっと言うと、ネットなどで『かぶれたら2度と白髪染め出来ない』と知って、ショックを受けた方も多いと思います。
しかし!確かに今まで使っていた白髪染めはできませんが、2度と白髪染め出来ないわけではありません!
そこで今回は、かぶれた人のこれからの白髪ケアについて、かぶれない白髪染めを今後続けていく為には何が重要なのかをお話していこうと思います。
かぶれない白髪染め=成分に注目!実はこれ、大間違い!?

早速ですが、皆さんがかぶれない白髪染めと言われると、ジアミンフリーや無添加といった『危険な薬剤(成分)が使われていない商品』を連想するはず。
でも、実はそんな”成分”に注目する事って、実は再びかぶれてしまう原因になっちゃうんですよ!
かぶれる原因は現段階でははっきりと分からない!
というのも、確かにジアミンはアレルギー症状を引き起こす原因となる場合も多いですし、ジアミンフリーって書かれている商品=安全!かぶれないと思うかもしれません。
ただ、ジアミンやパラベンといったよく挙げられる成分の他にも実はかぶれを引き起こす薬剤が含まれているのも事実なんですよね。
成分 |
症状 |
ジアミン |
酸化染料と呼ばれている染料成分で広くヘアカラー剤に使われています。 かゆみや肌が赤くなる、顔全体が腫れるといったかぶれやアレルギー症状を引き起こす可能性が高い成分です。 |
パラベン |
防腐剤として使われている成分です。 長期間使用すると少しずつ体内に蓄積され、湿疹や皮膚炎などの症状を引き起こします。 |
過硫酸塩 |
脱色剤に含まれています。 かゆみ、発疹、発赤の症状が出る可能性があります。 |
タール色素 |
ヘアマニキュアに含まれている着色料です。 肌に触れると赤くなったりヒリヒリしたりといったアレルギー症状があらわれる可能性があります。 |
過酸化水素水 |
ヘアカラー剤の2剤に含まれている成分で、化学反応によって染料の着色を促します。 刺激があり湿疹ができることがあります。 |
こうして改めて見てみるとわかると思いますが、一言でかぶれる白髪染めと言っても原因となる成分は様々あり、何がかぶれの原因になるのかは全く分からないんですよ。
ちなみに今挙げた成分以外にも、ヘナのような植物染料やHC染料・塩基性染料といった低刺激の染料でも、100%かぶれない!と言い切ることはできません。
つまり、そもそも『かぶれない白髪染め=安全な成分が使われている事』、この考え自体が実は大間違いだったってワケなんですよ。
白髪染めでかぶれる一番の原因は『成分』以上に○○すること
そう考えると一体何がかぶれる原因となるのか…。
これは至極簡単。
ズバリ!染料や薬剤が『頭皮に付く』事なんです!
ただ、先ほどから言っているようにかぶれの原因は人によって、成分によって違いますしジアミンのような危険な薬剤を使い続けてアレルギーを起こしてしまうと…

(引用:-毛染めによる皮膚障害-)
上記のような症状の重いかぶれを引き起こしてしまい、酷くなると最悪な結果につながってしまうからこそ、まずはパッチテスト。
そしてかぶれたら2度とその商品を避けましょう!と言われているんですよ。
かぶれないように白髪染め?それ、本当に出来ると思ってる?

とは言え、ここまで読み進めてきた方の中には、
『じゃあ頭皮に白髪染めが付かないようにすればいいんじゃない?』
そう思ってしまう方も多いと思います…が!
結論から言うと100%頭皮に付いて、結局かぶれてしまうだけです、それ。
かぶれないように頭皮に付かないようにするのは諦めた方が良い
確かに、頭皮に付かないように白髪染めを塗布することは、美容院で行ってくれる場合もありますし、ある程度技術が高い人であれば何とかできそうな気さえしてしまいます。
しかし、そもそもの話。
白髪染めってほとんどの商品が『液体』ですよね?
商品によって硬め・柔らかめのテクスチャと違いはありますが、結局は液体。
つまり、頭皮に付かないように髪に塗ったとしても放置する時に液だれしてしまい、結局頭皮に付いてしまう場合が多いってワケです。
そもそもヘアカラー剤で”染める”ことにこだわる理由、ある?
ここで皆さんに一つ質問。
そこまでして、ヘアカラー剤のような危険な薬剤を使用した白髪染めで”染める”必要、本当にありますか?
白髪は確かに気になる物。
鏡を見て本数が増えていたり、誰かに指摘されたりするのはとてつもないストレスです。
でも、本来白髪染めをしたい理由って『白髪染めを使う事』ではなく、『自然な髪色にすること』のはず。
だからこそ、かぶれない白髪染めを続けていく為には『染める』のではなく『目立たなくさせる事』。
ここに注目していくことで、比較的『かぶれにくい』白髪染めを見つけやすくなっていくことが出来るようになるんですよ。

今後必要になってくる白髪対策は思っている以上にデメリットはない!

とはいえ、いくらヘアカラー剤ではない別な白髪染めと考えても、染まり具合や色移り、色落ちするスピードなど、気になることも増えてくると思いますし、色々調査している人であれば、使いたくない理由も少なからずあると思います。
しかし、他の白髪染め商品ってあなたが思っている以上にデメリットって少ないんですよ。
ヘナは確かに面倒くさいけど、やっぱり安全度はピカイチ

例えばヘナ。
植物由来の染料を使って髪を染めるので、重篤なかぶれに繋がることはありませんが、塗布する時間は長く、染料は自分で作らないといけない面倒は確かにあります。
もっと言うと、使った後は髪がパサパサになる場合もありますし。
ただ植物由来の染料100%というのは、裏を返せばかぶれた場合は全てヘナが原因と断言できるし、今後の対策につなげやすいです。
そう考えると、かぶれない白髪染めとしては非常に優秀なんです。
ちなみにヘナは、油分を吸収する働きがあるので、使う際はあらかじめ染料にオイルなどを入れておくことで、髪がバサバサになることを防ぐことが出来ますよ。
ヘアマニキュア/ヘアカラートリートメントはどうなの?

また、ヘアマニキュアやヘアカラートリートメントといった白髪染め商品の、一番のデメリットとして挙げられるのは『色移り』。
雨や汗などで染料が落ち、ツーっと頬を伝って服にシミが出来てしまうのは嫌なはず。
しかし、正直な所余程の豪雨に傘なしで歩く羽目にならない限り、髪に付いた染料が抜け落ちるってことはありません。
もっと言うと、髪に余分な染料が残っている時は、多少色移りすることがあるよってだけ。
つまり、洗い流すときにしっかり落とし切ることが出来れば、色移りすることはまずないんですよ。

かぶれない白髪染めをしていく為に最低限抑えておいてほしい3つのポイント

しかし、他の白髪対策で『かぶれない白髪染め』を今後していく為には、3つだけ抑えておきたいポイントがあります。
2度とかぶれない為には一体どこに注目すれば良いのか、一緒に確認してみましょう。
① 1回の染めが短時間で済む&ある程度染まってくれること
先ほどから言っているように、白髪染めでかぶれる一番の原因は頭皮に付くこと。
つまり染料を髪に付けている時間が長ければ長いほど、かぶれる可能性は比例するってワケです。
そのため、使いたい白髪染めとしてはある程度短時間で済むもの、かつ1回でもある程度白髪が目立たなくなってくれる商品が理想的と言えますね。
② だいたい1~2週間程度の頻度で使える事
その上で重要なのが『染める頻度』とのバランス。
染める頻度が多いってことは染料が肌に付く回数も多くなるのは目に見えてますし、かぶれる可能性も多くなります。
だからこそ持続性があるかどうかは見ておいて損はないです。
具体的な目安としては大体1~2週間程度と考えておくようにしましょう。
③ 素手で扱えること
要は素手で扱っても問題ないほど安全かどうかって話です。
白髪染めってほとんどの商品が危険な薬剤(成分)を使い、頭皮に付いて反応してかぶれの症状があらわれてしまいます。
つまり、逆に考えると素手で扱えるほどの商品であれば、まずかぶれることはないはず。
そう考えると素手で扱えるかどうかも大切なんですよ。
とは言え、実際に白髪染めを使う時は素手で扱わない方が得策。

※実際に使ってみました。
このように、染料は意外としつこく手に残りますよ。

条件を満たしたかぶれない白髪染めランキング!

そして上記の条件を満たした『かぶれない白髪染め』の具体例として、ここからはランキング形式で紹介していこうと思います。
気になった商品があれば、試してみてはどうでしょうか。
1位 利尻ヘアカラートリートメント

利尻ヘアカラートリートメントは、元々敏感肌やかぶれた人向けに作られた白髪染めという事もあって、ジアミンやパラベンをはじめとする6種類のかぶれる危険性がある成分が使われていません。
加えて1回の放置時間もかわいた髪に30分程度とそこまで長くありませんが…

※50%白髪の毛束に使用しています。
こうして見てもらうとわかるように、1回でも白髪がある程度目立たなくすることも可能です。
とは言え、初めて使う時は3回(3日)連続で使わないといけない為、最初でつまづくことも考えられます。

ただ、しっかり色が定着していくと1週間程度では色落ちすることはありません。
加えて画像ではわかりにくいとは思いますが、トリートメント成分も含まれていることもあって、使うたびにまとまりや艶のある髪に仕上がっていくのもポイントですよ。

2位 LPLP(ルプルプ)

ルプルプは最近知名度も上がってきている、白髪用のカラートリートメントの一つ。
といっても、利尻ヘアカラーと似ている部分が多いのも事実。
使われている染料はHC染料・塩基性染料、そして植物由来の染料を使って髪をコーティングする形で白髪を目立たなくさせます。
ただ、染まり具合がやや赤みの強い色に染まるんですよ。

※50%白髪の毛束に使用しています。
そのため、人気色のダークブラウンでは1回で染め切ることが難しくなっています。
この点を踏まえて、2位に今回はしているだけ。

※現在はナチュラルブラックの販売は行っておりません。注意
上の画像を見るとわかるように、持続性もありトリートメント成分も含まれている為、白髪を目立たなくさせつつ綺麗な髪を目指していくことが出来ますよ。

3位 マイナチュレ

マイナチュレは植物染料を使用せず、HC染料・塩基性染料の2つをうまく配合している為、多少利尻ヘアカラーやLPLPと比べてほんの僅かですが、かぶれることも多いです。
とは言え、放置時間の目安が10分程度と短いのはかぶれない白髪染めとしては魅力的ですし、スカルプケア等のトリートメント効果も期待できます。
ただ、カラーバリエーションはダークブラウンとブラウンの2種類と、男性はやや選びにくい色となってしまっているのが難点。
自分に合う色であれば試してみる、そう考えておくのが得策ですね。
番外編 ヘナは100%のものに限る
ちなみにここまで読んできた人の中には、『ヘナ』を使ってみたいと考える人は多いと思いますが、はっきり言います。
ヘナに限ってはどのメーカー、どの商品を選んでも問題はないですが、『ヘナ100%であるかどうか』は絶対に見ておきましょう。
というのも、実はヘナの中には『ケミカルヘナ』と呼ばれる、染まりを良くするためにジアミンなどの薬剤を配合しているものも少なからずあります。
だからこそ、かぶれない白髪染めをヘナで行っていく場合は、必ず成分表を確認するようにしましょうね。

まとめ
最後にもう一度言います。
かぶれない白髪染めは人によって違います。
そしてなんの成分が頭皮に付くと反応を起こし、かぶれるのかもはっきりしていません。
だからこそ、今後かぶれない白髪染めをしていく為には、今回紹介した3つのポイントで商品を見ることが大切です。
2度白髪染めが出来ないと諦めてしまってはいけません!
オシャレに染めて医者いらず。
安心して若々しさを維持するためにも、気になった商品を手に取って見てくださいね。