30代を過ぎて、キラキラ目立ってきた白髪。
隠しては現れ、また隠しては現れ・・・もううんざりしてしまいますよね。
それもそのはず。どれだけ白髪を隠したところで、体の内側をケアしなければ白髪は改善されることなく増える一方だからです。
しかし、内側のケアで白髪を改善できるとはいっても、具体的に何をすればいいの?という方が多いのではないでしょうか。
そんな忙しい人でもできちゃう白髪予防が「食事改善」です。
一体どんな食事が白髪を予防してくれるのでしょうか。
目次
あなたの体内時計は正常?

仕事や育児で忙しいと、食事を抜いたり、空き時間に間食したりすることがどうしても多くなってしまいますよね。
食事の時間を体内のリズムに合わせることにより、体のメラニン細胞(黒髪をつくる細胞)が活発になりますよ。

朝はしっかり食べる
朝は肝臓が活発に動いています。肝臓は、私たちが食べたものを体内で使えるエネルギーに変換して貯蓄してくれる臓器です。髪の毛のもとになるタンパク質もここで代謝されているんですよ。
そんな肝臓の代謝ピークは午前中。この時間に朝ごはんをしっかり食べて、体内時計をリセットさせましょう。
理想は、起きてから2時間以内の朝食です。
食べたいものは3時のおやつの時間まで
消化器官は午前中からゆっくりと代謝が活発になり、14時~15時頃にピークを迎えます。
この時間に消化を済ませておくと、余ったエネルギーをメラニン細胞に使えて効率的ですよ。
ただし、ひたすら食べ続けるのはNG。私たちの目には見えませんが、消化は体のエネルギーをかなり消費しているんですよ。
夜食やお酒は控えて
夕方を過ぎると今まで活発に動いていた器官はだいぶ落ち着き、腎臓が徐々に活発になっていきます。
腎臓は体内にある老廃物を外側に追い出し、体に必要なものを再吸収する審査官。審査官が頑張って働いているのに、次から次へと体内に食べ物を取り入れていたらどうなるでしょう。
なんと審査しきれなかった毒素が、髪に排泄されてしまうんです。
白髪予防に効く栄養を知ろう

前述の通り、体の器官は毎日活発に働いています。これらが働かなくなると、私たちの命に関わってきますよね。
それに比べると、髪の毛って特に命に関わるほど大袈裟なものではないと思いません?
体内に取り込まれた栄養は、命に関わる大事な器官から優先に送られていきます。
従って、頭皮や髪の毛に栄養が送られるのは後回しになってしまうんです。
バランスよく食べること
食事の時間も大事ですが、もっと大事なことは、髪に栄養を送り届けるということ。
ダイエットによる食事制限や偏った食事は、栄養不足に陥り、白髪の原因となってしまいます。
白髪の予防には【髪を成長させる食べ物】と【髪に色をつける食べ物】を体内に取り込まなければなりません。
髪を成長させる食べ物
栄養素 |
効果 |
多く含む食べ物 |
気をつけたいこと |
---|---|---|---|
タンパク質 |
健康的な頭皮をつくる |
鶏ささみ、マグロ、カツオなど |
ビタミンBと一緒に摂取する |
亜鉛 |
タンパク質と合成し、髪を太くする |
牡蠣、豚レバー、油揚げなど |
過剰摂取は控える |
ビオチン |
皮膚を健康に保ち、髪に艶を出す |
卵、しいたけ、ピーナッツ、納豆など |
|
ヨード |
細胞の成長を助ける |
こんぶ、わかめ、のり、イワシ、ブリなど |
|
髪の主成分はタンパク質って知っていましたか。
そしてタンパク質のサポート役となるのが、亜鉛やビオチン、ヨードなどです。
これらを摂ることによって丈夫な髪がつくられるんですよ。
タンパク質はビタミンBと一緒に
ビタミンBが不足していると、せっかくタンパク質を摂っても体内でうまく利用されません。
ビタミンBが多く含まれているにんにくやピスタチオを一緒に食べるのがオススメですよ。
不足しやすい亜鉛は摂りすぎも問題あり
亜鉛はダイエットなどが原因で不足しやすい栄養素。
しかし過剰に摂取してしまうと、髪の色を黒くするために欠かせない「銅」の吸収を邪魔してしまいます。
滅多に過剰になることはありませんが、摂りすぎには気をつけた方がよさそうですね。
亜鉛に関しては、以下の記事にまとめています。こちらも是非チェックしてみてくださいね!
髪に色をつける食べ物
栄養素 |
効果 |
多く含む食べ物 |
気をつけたいこと |
---|---|---|---|
カルシウム |
メラニン細胞を活発にする |
がんもどき、木綿豆腐、牛乳など |
ビタミンDと一緒に摂取する |
ビタミンB12 |
血液を作り出し、メラニン細胞を活性化させる |
アサリ、シジミ、レバーなど |
煮汁も飲める料理に加える |
銅 |
メラニン色素をつくる速度を速める |
くるみ、ピスタチオ、いか、たこなど |
|
チロシン |
メラニン色素のもとになる |
チーズ、バナナ、アーモンドなど |
|
髪の毛はメラニン細胞によって色素がつけられないと、誰にもが真っ白の状態です。
メラニン細胞の動きを応援するのがカルシウムや銅、ビタミンとなり、また色素をつくる際にチロシンという材料が必要になってきます。
吸収率を高める相棒はビタミンD
カルシウムは単体で摂取しても体内に吸収されにくいんですよね。しかし、カルシウムの吸収を手助けしてくれるのがビタミンD。
ビタミンDは、サケやサンマなどの魚介類やきのこに多く含まれていますよ。
光に弱く、水にも弱いビタミンB12
ビタミンB12は酸化しやすく、水に溶けやすいデリケートなビタミン。
煮物などに調理すると、成分が水に溶けてしまうため、煮汁も飲める料理に加えるようにしましょう。
お悩み別 食事改善法

「白髪は予防したいけど、食生活の改善は自分にはちょっとハードルが高いかな」なんて考えていませんか。
- 料理が苦手だから外食やコンビニ弁当に頼ってしまう
- 忙しくて夜ごはんが遅くなる
- ダイエット中であまり食べたくない
このような環境でも白髪を予防する食事方法はありますのでご安心ください。
料理が苦手なら簡単に摂れる栄養を
外食やコンビニのお弁当には、亜鉛の吸収を妨げる食品添加物がたっぷり。
お金もかかってしまいますし、いいとこなしですよね。
そんなときは、せめて朝食からでも食事を変えていきましょう。
卵と納豆を朝食で摂るだけでも白髪予防になりますし、調理しなくても食べることができるのでオススメですよ。
どうしても無理な場合は、手軽に摂れる栄養サプリメントなどを利用してみるのもひとつの手です。
白髪予防に役立つサプリメントに関しては以下の記事からどうぞ。
遅い時間のごはんは分けて食べる
仕事の残業などで、夜ごはんが遅くなるのであれば「分食」がいいでしょう。
食事の間隔が長くと、体がエネルギーを溜め込むのを優先して、メラニン細胞の修復は二の次になってしまうんです。
職場でおにぎり、自宅で味噌汁などの消化のいい食べものを摂るようにしましょう。
ただし、夜食の食べ過ぎには注意してくださいね。
食事制限よりも運動を心がけて
白髪は生やしたくないけど痩せたい。できることならどちらの願いも叶えたいですよね。
この場合は食事制限をしないダイエットに切り替えるしかありません。
カロリーが気になるようであれば、低カロリーかつ白髪予防にも効く、豆腐や白身魚などを食べるようにしましょう。
また、散歩やストレッチなどの運動を併せて行うことにより、血行が良くなり髪に栄養が届きやすくなりますよ。
まとめ
車をいくら洗ったりパーツを変えたりしても、ガソリンがなければ動かないですよね。
白髪の予防だって一緒。睡眠時間を増やしても、頭皮のマッサージをしても、栄養がなければ黒い髪はつくられませんよ。
どんなに忙しい人でも、食事改善は簡単にできる白髪予防です。今日からぜひ栄養を意識して、健康的な食事をとっていきましょう。
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